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アンカー長さ試験

超音波を用いてアンカーボルトの長さを計測する試験です

超音波探触子をアンカーボルトの先端に接触させ、打設されたアンカーボルトの長さを計測します。探触子から発信されたパルス状の超音波は、アンカーボルト内を伝播し、探触子を接触させた反対側の先端で反射します。探触子で受信した、反射波の反射までに要した時間に、超音波の伝播速度を乗じることでボルトの長さを把握します。

超音波を用いてアンカーボルトの長さを計測する試験です

測定について

アンカーボルト先端に探触媒を密着させ、探傷器に表示される画面波形で測定値を記録します。近年では橋脚の耐震補強工事によるアンカー長さ(深さ)不足の施工不良などが懸念されるなど、施工完了時にアンカー長さ試験の実施が必要となる場合も増えています。

測定方法

垂直探触子を用いて、アンカーボルトの端部までの超音波伝播時間により長さを測定します。 使用装置は「デジタル超音波探傷器」「探触子」「垂直探触子」となります。 超音波探傷器の調整は、調査対象と同材質で、比較が可能となる試験片の先端に垂直探触子を密着させ、実測長さを調整しておこないます。

  • 測定方法
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アンカーボルトの形状と測定可否について

対象となるアンカーボルト底面の形状により、測定の可否が決まります。可否の判定については、以下の表でご確認いただけます。

ボルト底面状態

  状況 測定の可否
A図 底面がフラットな場合 測定可能
B図 底面が斜めにカットされている場合 カット角度により測定不可
L字型に曲がっている場合 測定不可
極端に波打っている場合 測定不可