鉄筋探査
コンクリート構造物の内部配筋状況や
かぶり厚を確認する調査です
コンクリート内部の配筋状況やかぶり厚、鉄筋径などの調査をおこないます。躯体にアンカーボルトを打設する際の内部鉄筋の破断を防ぐ目的や、耐震診断においては、設計図面と既設構造物の躯体内部における配筋状況の照合をおこなう目的で実施します。
電磁誘導法
電磁誘導法は、試験コイルに交流電流を流すことで生じる磁界内に試験対象物を配置し、調査とする試験です。電磁誘導法で、試験対象となるコンクリート構造物内の鉄筋を把握することで、鉄筋の配置や、コンクリートのかぶり厚の測定ができ、試験を実施する機器の種類によっては、鉄筋径の推定まで可能となるものもあります。
機能・特長
- かぶり厚100mm前後までの探査がおこなえます。
- 探査と同時にかぶり厚の測定がおこなえます。
- 鉄筋径の推定がおこなえます。
適用範囲
電磁誘導法は、コンクリートのかぶり厚が浅い場合に有効な試験方法です。浅いほど分解能も良く、測定の精度が向上します。
電磁誘導法による探査器
- プロフォメーター5+
- ウォールスキャナー
D-TECT100CNT - フェロスキャン PS200
電磁波レーダー法
電磁波を探査器のアンテナからコンクリート面に放射し、コンクリートと電気的性質の異なる鉄筋や空洞などとの境界面で反射した電磁波を、探査器のアンテナで受信します。この送受信にかかる時間から、反射した対象までの距離(深さ)を把握することができます。平面の調査対象は、探査器に内蔵された距離計によって正確な位置情報を確認することができます。
機能・特長
- かぶり厚300mm前後までの探査がおこなえます。
- 多重反射波が少なく密集配筋も探査可能です。
- 色調(カラー・モノクロ)、波形振幅の表示変更が可能です。
- 断面的な波形に限らず、平面的な表示で配筋状況の確認もおこなえます。
適用範囲
電磁誘導法は、コンクリートのかぶり厚が浅い場合に有効な試験方法です。浅いほど分解能も良く、測定の精度が向上します。
- ハンディサーチ NJJ-105
- ストラクチャスキャンSIR-EZ
- X-Scan PS1000