変位測定試験
対象の引張強度と変位の状況を
2軸グラフで把握できる測定方法です
3点式の変位測定によりアンカーボルトや鉄筋の伸びと、センターホール型試験機によって荷重を同時に測定し、対象の引張強度と変位の状況を2軸グラフ表示で把握する測定方法です。
機材搬入
- 機材搬入
引張試験機の機材を搬入します。
A.手動油圧ポンプ
B.センターホール・ジャッキ
C.D筋チャック
D.U型座金
E.油圧ホース
F.ハンマー
- 試験アンカー確認
試験アンカー(鉄筋)の必要長さは使用する機材・油圧ジャッキにより異なるため事前に確認しておきます。
機材設置
- 機材設置
変位計取付治具を設置します。
- センターホール・ジャッキ挿入
一体型センターホールジャッキをセットし、試験アンカーとジャッキが直交しているか確認します。
※試験アンカー(鉄筋)の全長は使用する機材・油圧ジャッキにより異なるため、事前に確認しておきます。
- 油圧機器接続
手動油圧ポンプ、ゲージ、油圧ホースを接続します。カプラの接続は確実におこないます。接続が不十分であると、油漏れの原因になります。
- 固定
U型座金、D筋チャックの順にセットします。設置完了後、少しテンションをかけ、しっかり固定されているか確認します。D筋チャックを設置する場合、鉄筋の節の向きに注意して取り付けます。
- 変位計取り付け
変位計を取り付けます。変位計はコンクリート面に対して直角になるように設置し、ガタつきのないように治具で固定します。3点よりデータを採取して、その平均値を変位値とします。
機材設置完了
加圧・引張強度試験開始
- 数値リセット
ゼロ調整ボタンを長押ししてゼロ調整をおこなった後、試験を開始します。
- 数値調整・加圧
ゼロ調整ボタンを長押ししてゼロ調整をおこないます。
油圧ポンプのバルブを“開”にし、ハンドルを上下して、予め定めておいた設定値まで加圧します。
※引張強度試験時の加圧速度は約5kN/秒位でおこないます。
- 計測・確認
引張強度試験機を撤去し、試験アンカー及びコンクリート(母材)に異常がないか確認をおこないます。異常がなければ、引張強度試験終了となります。
変位計3本の平均値を算出し荷重値(kN)のマックス値をX・Yグラフにて出力します。出力したデータを添付し、引張強度試験の結果報告書を作成します。
引張強度試験完了