点検方法

TOP > 点検方法 > 浸透探傷試験

浸透探傷試験

金属・非金属に問わず、
表面に開口したきずの有無を確認できます。

浸透探傷試験(溶剤除去性染色浸透探傷試験)は溶接部等の表面に開口したきずを毛細管現象を利用して、きずを拡大して検出する非破壊試験方法のひとつです。

※注意
試験を行う前処理として、表面の塗装や溶接スラグ、油成分や汚れを取り除く必要があります。

浸透探傷試験(溶剤除去性染色浸透探傷試験)

調査の流れ・手順

前処理

欠陥の内部へ浸透液が入ることを妨げる汚れを、試験面及び欠陥内部から取り除く作業でごみや油類を洗浄液で除去した後、試験面及び欠陥内部の乾燥を十分に行い浸透液が入りやすい状態にする。

前処理

浸透処理

試験体の表面にスプレーや刷毛により浸透液を塗布して、試験体の表面を浸透液でぬらすと共に、表面に開口しているきずの中に浸透液を十分染み込ませる。

気温及び液温 : 10℃~50℃   12分以上
気温及び液温 : 5℃~10℃未満 24分以上

 

浸透処理

除去処理

浸透処理後、試験体の表面に付着している余剰浸透液を取除く作業でウエス、ペーパータオル等に洗浄液を染み込ませて拭き取る。

除去処理

現像処理

除去処理後、速乾式現像剤を試験体の表面に塗布し欠陥の中に残っている浸透液を毛細管現象を利用し表面に吸い上げ、欠陥の指示模様を形成させる。

気温及び液温 : 10℃~50℃ 10分~30分

現像処理

観察

染色浸透探傷試験では、自然光や自色光による明るい場所で試験面の指示模様の有無を確認し、指示模様のある場合はそれが疑似指示であるかどうかを識別(見分けること)し指示模様の種類を判別する。